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腰痛改善ブログ

2025/04/10(木)

【ぽっこりお腹の栄養学】

分子栄養学

 

 

ダイエットの現場によく耳にする「ぽっこりお腹」について、栄養学の視点から解説します。
ポイントは4点です。

[1]腸の問題

小腸内で細菌が増殖して、お腹を風船のように膨らませる病態を
「SIBO・シーボ/小腸内細菌異常増殖症」と言う。

〈症状 : 腹部膨満、腹部不快感、腹部ガス、下痢や便秘の繰り返し、過度の放屁、
胃酸の逆流、消化不良、栄養欠乏症(特にVB12)、疲労感や体重減少、貧血〉

野菜や発酵食品などを食べても張るので、食べられるものがないと嘆く人が多い。

また腸内でカンジダが、増殖していてもお腹が張る。天気の悪い日は特に調子が悪くなる。
〈カンジダとは、酵母の姿の菌類の属名〉

これを平たく言えば、「腸内環境が悪い」と言う事。腸が万全でないとぽっこりお腹は治らない。

これは「腸活」で対抗しようとしても、食物繊維や発酵食品を食べると調子が悪くなる。
だから八方塞がりだと悩んでいる人が多い。

これらはメンタル面からのアプローチも必須だが、栄養的に言えばグルタミンが良い。
『グルタミンはタンパク質を構成するアミノ酸の1種で体内で生成できる非必須アミノ酸です。
グルタミンの効果には次のようなものがあります。
・筋肉の分解抑制する
・消化管機能をサポートする
・免疫力を向上させる
・傷を修復する
・腸管免疫高める
・肝臓を守りアルコールの代謝を高める』

ビタミンやミネラルのサプリよりも先にグルタミンお勧めすることも多い。

体内でグルタミンをグルタミン酸に代謝するのがうまくない場合、体調が悪くなることもあるので、最初は恐る恐る摂取すること。

ちなみに、グルタミンは卵や肉などありふれた食材にも含まれている。

なお同時期に乳酸菌サプリは、余計にお腹が張ることがあるので、お勧めしないことが多い。

[2]脳の問題

副腎疲労の初期では、ストレスに対抗するホルモン「コルチゾール」の分泌が活発になる。

コルチゾールは強いストレスに備えて脂肪をストックしようとする。
脂肪はすべての生命活動を行うエネルギー(= ATP)を大量に作るための材料だから。

まとめると

強いストレス → たくさんATPが必要 → ATP枯渇したらマズイと判断 → 材料である脂肪をストックしようとする。

こういうメカニズムが働く。

副腎疲労とは、脳が疲れて副腎に出す命令が乱れること。
つまり副腎疲労=脳疲労、

ストレスも立派にお腹をほっこりさせると言うわけ
「ストレスがあるうちのダイエットがうまくいかない」とお伝えしているのはそういう理由。

[3]脂質過多

ずいぶん主食の大切さが伝わってきて、ちゃんと1日3回ご飯を食べる人が多くなった。

でも時々こういう人がいる
「もっと糖質摂ってよかったんですね!じゃぁラーメン食べます!」

100g当たりの成分を比べてみると
白米: 糖質35.6g/ 脂質 0.9g
袋めん: 糖質61.4g/ 脂質16.2g

と言う感じで同じ主食でも随分様子が違う。

そういえば高タンパクが話題になった時、唐揚げを食べまくっている人がいたが、あれも脂質が多い。

他に意外と脂質が多いものを並べてみると、

菓子パン、チャーハン、フライドポテト、ベーコン、ソーセージ、チーズ、ナッツ、

こういうものを常食して脂質過多気味なら、ぽっこりお腹を解消するのは難しい。

うどんやそばや白米並みに低脂質だが、天ぷらは高脂質、丸亀製麺の野菜かき揚げは1つで54.5g。
これだけでほぼ1日分の脂質をカバーできる。

脂質を人並みまで抑えるとしっかりご飯を食べてもお腹が引っ込みやすくなる。

[4]運動不足

「運動は大してカロリー消費にならない」と言うのは正しい。

しかし、運動に期待する目的は「カロリー消費」ではなく 「ミトコンドリア増加」だ。

スマホで言うところの電池に相当するものが人にもある。それがATP。
僕たちが走ったり、喋ったり、筋肉を動かしたりできるのは、ATPのおかげ。

人はミトコンドリア工場の中で、糖質と脂質を燃やしてATPを作っている。
運動は、このミトコンドリアを増やしてくれる。

「ミトコンドリア増える=脂質を燃やす場所が増える」のだから、余分な脂肪が体内にあまりにくくなると言うわけ。

過度な運動はストレスになるのでNGだが、軽く息が切れる位の刺激は日常的にある方が良い。

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